症状にあらわれにくいカゼ・風邪(ふうじゃ)とは?
日常私たちの感じるところでは『どうもこのところ体調がすぐれない』 という感覚です。
@症状に大きくあらわれない小さな風邪
A本来症状がでるはずの風邪なのに免疫力が低下しているために症状に出ない風邪
漢方などでは、『風邪は一番難しい病』といわれます。そのことは、漢方でも『風邪は万病の元』という言葉を聞いたことがあるかもしれません。
本来子供などは風邪をひいた後はスッキリとした感じがして今までのからだより軽くなった感じがしたりすることなどから、『風邪により体調を以前の状態に戻す』ということが昔から治療家の間では考えられてきました。
子供は風邪をひくと高熱になりやすく、咳やのどの痛みなどの諸症状も強く出ます。
しかし大人になり体調不全が続くと、かぜをひいたにもかかわらず発熱しにくくなります。
免疫力が低下している状態になっています。
こういう方のからだの状態は臓腑や経絡に冷えがあると鍼灸や漢方ではみてゆきます。
また漢方や鍼灸では風邪の進行段階に細かい分類がされており(大きく分けて6段階、そこからさらに体質ごとなど細かく分類され治療法が異なり風邪だけの書物に書かれてきました)、かぜは万病の元といういわれかたをするのは、それだけ風邪(カゼ、ふうじゃ)の治療というものが難しく、一時的にはよくなったように見えても後々には、季節を変えてに大病につながっていくと捉えていて、日頃の養生を大事にしている考え方です。
子供さんの例のように本来はかぜをひいてうまく経過すると、大抵の場合は以前の状態よりからだが整います。もともとカゼの症状は細菌やウイルスなどに抵抗するためにからだが起こす免疫反応であり、自然治癒力の現れです。
しかし、免疫力などが弱く、熱やさまざまな症状が出すことができず、そのまま風邪が残ってしまうことがあります。
それが何度も続くとからだの抵抗力もさらに弱まるという悪循環を何度も繰り返してゆきます。
あるいはうたた寝や入浴後や朝のシャワーの後に冷気にあたるなどして、症状に出ない小さな風邪を何度もひいたり、(朝起きた時に首や背中の筋肉、腰などの寝違いなども)それらが積もり、からだの不調や大病の元になると考えているのです。
もともと鍼灸などでは古くから『風邪抜き治療』、『冷え取り治療』などと呼ばれ、風邪を少しずつ抜くことで様々な病気を治すという考え方があります。
◆当院での体質改善は、『風邪抜き・冷え取り治療』が中心となります。
風邪抜きの治療法
気功 はり きゅうでおこなうもの
火針(燔鍼) てい鍼(刺さないはり)を使用するもの
IPコードでおこなう経絡臓腑調整(経穴どうしを左右や上下でコードで結ぶ)もの
などの経絡調整の施術を行います。
20〜30分ほどで行う短時間の施術です。
風邪(カゼ、ふうじゃ)が入ってそれほど経っていないものでしたら一週間のうち数回の施術でご来院頂き風邪を抜く治療を行います。
風邪(カゼ、ふうじゃ)が抜ければ、体調自体がスッキリした感じに戻り『なんか体調がスッキリしない』という状態から、それ以前の元気な体の状態に戻る感じを実感して頂けます。
『カゼが抜ける』という感覚は実際に体感して頂かないとなかなか説明が難しいものなのですが、俗に、昔からいう『どうもカゼで...体調が悪い』という感覚が普段の状態に戻るという感じです。